ふるさと納税で「六花亭マルセイバターサンド(レーズンサンド)」と検索すると、北海道中札内村が上位表示されます。それは、銘菓・マルセイバターサンドの製造地であることと、六花亭が文化事業として運営している「中札内美術村」があるからです。ほかにも六花亭といえば、有名な花柄の包装紙ですが、描いたのは幕末の偉人「坂本龍馬」が生まれた郷士坂本家の末裔でもある画家の故坂本直行翁。また、日本で初めてホワイトチョコレートの板チョコを作ったなど、北海道十勝の銘菓「六花亭」を紹介します。※ 2022年度のクラウドファンディングは終了いたしました。たくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。
北海道土産の大定番「マルセイバターサンド」といえば六花亭
北海道の定番お土産「マルセイバターサンド」。北海道内の空港や、全国各地の百貨店で開催される北海道物産展でも常連のあの銘菓。製造するのは、北海道十勝のお菓子メーカー「六花亭」です。
六花亭の種類豊富なお菓子の中でもやっぱり定番は「マルセイバターサンド」で、同社の販売額の4割を占めるほどの圧倒的人気商品だそうです。
しっとりサクサクのビスケットの間に、バタークリームがぎっしり。クリームには、ホワイトチョコレートと北海道産生乳100%のバターとレーズンが使われています。
とはいえ、六花亭には「マルセイバターサンド」以外にも商品ラインナップはたくさんあります。
焼き菓子やチョコレート菓子、和菓子や洋菓子とバラエティに富んだお菓子の数々。その他、あまり知られてはいませんが「冷凍シリーズ」と呼ばれる「冷凍強飯」や「冷凍肉まん」といった変わり種まであるんです。
また、直営店でしか取り扱いのない洋生菓子の「ケーキ」も地元では大人気。月替りで販売される物もあり、種類が豊富です。東京の友人が驚いたのはお手頃な価格。ほとんどのケーキが300円以下で購入できるんです。
十勝に住む老若男女のほぼ全員が六花亭を身近に感じて、代々愛され続ける六花亭のケーキは、誕生日やクリスマスなどの行事ではもちろん、手土産にする人も多く、箱いっぱいの六花亭ケーキを手にしている光景は日常です。
朝ドラ「なつぞら」の菓子屋 雪月のモデルにもなった六花亭の歴史
NHK連続テレビ小説、第100作記念テレビドラマ「なつぞら」に登場した「菓子屋 雪月(せつげつ)」は「六花亭」とその前身となった「札幌千秋庵帯広支店」がモチーフになっています。
『なつぞら』第34回で雪月の店主・小畑雪之助(安田顕)がバターで作った新商品、バター煎餅「開拓者の郷」が登場しましたが、その赤い缶の側面には「○」の中に「成」の字が入ったロゴと、「バタ」の文字が入っています。これはまさに六花亭のマルセイシリーズのパッケージとそっくり。
ドラマの影響でさらに知名度が上がった六花亭ですが、その歴史を辿るととても長く、発祥は1860年に秋田県出身の藩士・佐々木吉兵衛が箱館(現在の函館市)で創業した老舗、現在の「千秋庵総本家」にあたるそうです。
その後、明治から昭和にかけてのれん分けする形で、北海道の各地で「千秋庵」が誕生し、1894年に「小樽千秋庵」が創業、1921年(大正10年)に小樽千秋庵から独立して「札幌千秋庵」が創業しました。
1933年(昭和8年)に札幌千秋庵の創業者・岡部式二の弟である岡部勇吉が独立し、帯広に「札幌千秋庵帯広支店(帯広千秋庵)」を創業したことで後の六花亭につながります。そして、同業他社が多く経営が苦戦した時期を乗り越え、1939年頃には地域一番店になりました。
第二次世界大戦の影響で、1943年には休業を余儀なくされた時期もありましたが、1946年に店の運営を再開。
1952年には帯広市からの依頼によって「帯広開基70周年記念式典」用の最中「ひとつ鍋」を開発し、初のオリジナルヒット商品となりました。
日本初のホワイトチョコレートを製造・販売したのも六花亭
1967年、経営者・小田豊四郎がヨーロッパへ視察研修に行った際、チョコレートが主力商品となっていることを目の当たりにし、帰国後の翌年からチョコレートの製造を開始。
「北海道の雪のイメージにも合う」と考え、日本国内初となる「ホワイトチョコレート」が誕生しました。
1977年に「千秋庵」の暖簾を返上し、「六花亭製菓」と改名。社名改名記念で発売したのが、ホワイトチョコレートを使用した「マルセイバターサンド」です。
「地元・十勝に根付いたお菓子屋を目指そう」という想いを託し、十勝開拓の祖である依田勉三率いる晩成社にちなんだものとして商品化したそう。
マルセイとは、依田勉三の興した晩成社(依田牧場)が1905年に北海道で初めて商品化したバターのことで、マルセイバターサンドの包装は発売当時のマルセイバターのラベルを復刻・再デザインしているため、レトロなんですね。
日本初のホワイトチョコレートが使用されていることや、十勝ワインと同じ原料を用いた十勝ブランデーによる隠し味、北海道産生乳100%で作られたバターを使用していること、レーズンの芯を残さないために加えられたラム酒など、こだわりがいっぱいのお菓子なんです。
美味しさだけでなく、六花亭の文化・芸術にも触れられる「六花の森」
北海道内に68店舗ある六花亭ですが、工場があるのは創業の地・帯広市と中札内村のみ。中札内の六花の森工場では、いくつもの記念館やオリジナルグッズを購入することのできるショップ、カフェなどが併設されていて、観光にも大人気のスポットです。
六花亭の包装紙は、十勝六花(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ)が描かれていて、オリジナルグッズが販売されるほど人気のデザイン。それを描いたのが、坂本龍馬の末裔で、北海道開拓民として知られる画家・坂本直行です。
そんな坂本直行を存分に感じることのできる「花柄包装紙館」や「坂本直行記念館」などいくつもの展示品を楽しむことができます。
また、児童誌「サイロ」の歴史館や、彫刻も展示されていて、六花の森ではお菓子だけではなく、六花亭の歴史や芸術にも触れることが出来るんです。
六花亭の聖地のような「六花の森」は、北海道観光の際にぜひ一度立ち寄っていただきたいです。
六花の森にはいけずとも「ふるさと納税」でバターサンドを!
とはいえ、観光にも気軽にはでかけられない昨今、、ふるさと納税で十勝の味覚を存分に楽しむのはいかがでしょう。
中札内村のふるさと納税では、ご紹介した「マルセイバターサンド」のみならず魅力的なセットも選ぶことが出来ます。
北海道十勝の中札内村が実施する「ふるさと納税型クラウドファンディング(以下クラファン)」の終了期限(12月31日)が残り1ヶ月となるなか、新たな返礼品として、北海道で生まれ、十勝で肥育された肉専用黒毛和種のブランド牛「十勝和牛」のステーキセット(1〜5枚)と日本最上級の清流「札内川」の良質な伏流水で育てられた銘柄豚「十勝野ポーク」のスライス1.2キロセットが登場しました。
人気の「マルセイシリーズ」を全て楽しめる「ザ・マルセイ」は、バターサンドの他に、バターをたっぷり使用した風味豊かなスポンジでチョコガナッシュをサンドした「バターケーキ」、マルセイビスケットと大豆、アーモンド入りの「キャラメル」、バターサンドのビスケットに、十勝・帯広に入植した開拓団「晩成社」の社判を押した「ビスケット」が入っています。
チョコ好きな方にオススメなのは「中札内村限定セットC」。こちらは、マルセイバターサンド20個と、ストロベリーチョコ ホワイト1個、ストロベリーチョコ ミルク1個がセットになっています。
ストロベリーチョコは、サクッとした歯ごたえとともに、チョコレートの中に真っ赤な乾燥苺が入っています。フリーズドライの苺の程よい酸味とチョコレートの甘みが口いっぱいに広がります。
定番のマルセイバターサンドを思う存分楽しみたい方には、20個入のこちらがオススメ。
さくさくしっとりのビスケットに、バターの風味広がるクリームがサンドされています。
お一人でお住まいの方や、日持ちが心配な方には冷凍で届くこちらもあります。
こちらの商品は、製造後すぐに冷凍されているため、ビスケットのサクサク食感を楽しむことができます。
他にも種類があるので、お好みの商品を探してみてください。
中札内村では、「ふるさと納税型クラウドファンディング」で、「十勝エアポートスパ そら」の施設維持のための支援を求めています。
ふるさと納税期間は2022年12月末までです。残すところわずかな期間ですが、他にも多くの返礼品がありますので、是非ともご支援のほどをよろしくお願いいたします。