インタビュー

十勝の人気カフェ「CAFE GREEN」を運営する株式会社OFFICE GREEN TALEと株式会社そらが資本業務提携— ふるさと納税・FC展開で“十勝の文化”を届ける挑戦へ —

帯広・音更・新千歳空港でカフェブランドを育ててきた株式会社OFFICE GREEN TALE(代表取締役:真鍋 充)と資本業務提携を結びました。そらが株式49%を取得する今回の提携は、「十勝という地域をどう未来へつないでいくか」を軸とした連携なんです!

“あの日のケーキ”と“10億円の商談”

すべては、千歳市内の新店舗出店の相談から始まりました。事業規模が大きく「ひとりで進めるのは難しい」と感じた真鍋氏は、そらの米田氏に相談します。

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真鍋氏

そしたら米田さん、即答で“業務提携じゃなくて、一緒にやりませんか”と言ったんです。迷う余地がないスピードでした

一方、米田氏の言葉には、そららしい“直感の強さ”と“覚悟”が宿っていました。

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米田氏

創業を祝ったケーキもカフェグリーンで買ったもの、10億円をお願いした商談も、CAFE GREENでやっていました。人生の節目に自然と選んでいた場所なんです。そのご縁があったから、ふたつ返事でした

地域で20年以上愛されてきたブランドと、十勝から新たな産業・観光・文化を創り出してきた企業。ふたりの言葉の端々には “この提携は遅かれ早かれ必然だった” という気配が漂います。

まず取り組むのは「ふるさと納税」

提携後、両社が真っ先に取り組むのがふるさと納税です。真鍋氏は静かに、しかし力強く話します。

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真鍋氏

FCを急ぐのではなく、まず“十勝の価値を全国に伝えること”をしたかった。大福という小さな一粒に、音更の大豆と小豆、そして職人たちの技が詰まっています。それをきちんと全国へ届けたい

【CHA-YA GREEN の「音更大福 大袖振大豆」】

使われる「音更大袖振大豆」や「音更小豆」は、地元でも希少な食材。“十勝らしさ”が芯まで詰まった一品です。そして、この返礼品をきっかけに、そらと音更町が挑む「十勝ボールパーク(仮称)」のふるさと納税プロジェクトとも連動していくそう。

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米田氏

音更の食(大福)と、音更の未来(屋内スポーツ施設)。どちらも子どもたちのための挑戦なんです。だからこそ、まずはふるさと納税でしっかり成果を出して、FC展開の基盤をつくりたい

【十勝にボールパーク】

そらがこれまでにご支援いただいたふるさと納税額は累計5億円超。“地域の未来を形にする力”は、すでに実証されています。十勝を食べてもらう。十勝の未来に参加してもらう。その両方を同時に進められるのが、今回の連携の大きな魅力ではないでしょうか。

FCは「広げるため」ではなく「文化を届けるため」

ふるさと納税で土台を固めた先に、いよいよ見えてくるのがFC展開だと2人は語ります。

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真鍋氏

20年間、十勝のカフェ文化を育ててきました。でも十勝から外に出ると、まだ誰も知らないブランドです。そらさんと組むことで、やっと“外の世界と勝負できるステージ”に立てたと感じています

FC展開は、店舗を増やすことが目的ではありません。十勝の味・世界観・価値観を、遠くの誰かの日常へ届けること。それが本質なんです。

米田氏の脳裏には、FC展開の先に「可能性の風景」が描かれています。

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米田氏

真鍋さんの作る空間やスイーツは、“十勝のやさしさ”そのものです。僕らはそれを全国へ届けたい。十勝の文化を、もっと多くの人に知ってもらえるブランドにしたい

十勝の一杯のコーヒー、ひとつの大福、店に満ちる空気。それらすべてに「土地の物語」が宿る——その価値を全国へ届けるための提携が今回の柱なのです。

“十勝を好きでいてくれる人”が増えるほど、地域は強くなる

今回の提携は、単なる店舗戦略でも、事業規模の拡大でもありません。もっと根っこの部分にある、地域への想いが動かした決断です。

十勝が好きな人が増えれば、地域は強くなる。地域が強くなれば、挑戦できる未来も広がる

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米田氏

僕たちは、十勝に“未来の選択肢”を増やしたいだけなんです

そして今回の提携は、その力強い一歩です。ふたりの言葉には、十勝という土地への敬意と、地域で挑む覚悟が滲んでいました。

十勝で20年磨かれてきたカフェブランドが、十勝から数々の挑戦を形にしてきたそらと組み、いよいよ全国のステージへ。これは、十勝の新しい文化が外へ広がる“はじまりの物語”のプロローグです。

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