草木の青々とした香り、焚き火のぱちぱちとした音、そして夜空に散らばる星。自宅から離れた自然のなかで、愛犬と同じ景色を眺めながら過ごす時間は、特別なひとときです。グランピングならアウトドアが初めてでも快適に、気兼ねなく愛犬と一緒に大自然を満喫できます。
今回は北海道でペットと泊まれる、おすすめのグランピングスポットを3カ所に厳選しました。
愛犬は広大なドッグランや遊具で目一杯遊び、飼い主は自然に抱かれながらBBQやサウナを満喫。冬は温泉で雪見風呂の夢も叶います。夜は愛犬の身体を撫でながら、星空を眺める──そんな上質な休日を過ごせる場所を、この記事から見つけてみてください。
愛犬とグランピングをして過ごす3つの魅力
グランピングは、飼い主と愛犬の双方にとって、日常から離れた特別な時間を過ごさせてくれる旅のスタイルです。ここでは、その魅力を3つに分けて紹介します。
1.大自然の中で愛犬との絆を強くできる

グランピング施設の多くは、街の中心から離れた自然豊かなロケーションに点在しています。こうした環境で過ごす時間は、愛犬にとっても飼い主にとっても、心と身体をそっと整えてくれるひとときです。
普段、街中で愛犬を連れて歩くときは、周囲への配慮に意識が向かいがちです。けれども、日常と切り離された場所では、愛犬と向き合う時間にじっくりと集中でき、絆をつくりやすくなります。
草木の青々とした香りや川の流れる音、小さな動物の気配など、五感をやさしく刺激する環境のなかを散策していると、普段とは違う愛犬の一面を発見することも少なくありません。ささやかな驚きの積み重ねが、互いの心の距離を近づけていく体験ができるのは、グランピングならではの魅力です。
2.テラスBBQや愛犬専用メニューで特別な「食の体験」を共有
グランピング施設では地元食材を生かしたBBQセットやコース料理を用意している場合があり、「特別な食卓」を演出してくれます。さらに、人間だけでなく愛犬用のスペシャルメニューを提供している場所もあります。
特別なメニューを前にうれしそうにしている愛犬の姿に触れる時間は、「この旅に来てよかった」と感じさせてくれるものです。非日常的な「食の体験」を通じて喜びを分かち合えるのも、愛犬と楽しむグランピングならではの魅力です。
3. ドッグラン・水遊び・星空観賞など多彩なアクティビティ

グランピング施設のなかには、専用ドッグランで思い切り走り回れたり、アジリティ(障害物運動)に挑戦できたりと、愛犬の本能をくすぐるアクティビティが充実している場所も少なくありません。夏場であれば、敷地内や近くの湖・川で水遊びを楽しめることもあり、いつもとは違う表情を見せてくれるきっかけになります。


日が暮れたあとはアウトドアチェアに腰掛け、澄んだ空気のなかで満天の星空を見上げる静かな時間が待っています。走って遊ぶ時間とただ寄り添って空を眺める時間。グランピングならそのどちらも味わえます。
北海道でペットと泊まれるグランピング施設3選
グランピング施設ならどこでもペットと泊まれるわけではありません。ここでは北海道でペット連れOKのスポットを3カ所紹介します。
グランピングリゾート フェーリエンドルフ(中札内村)

中札内村の「フェーリエンドルフ」は、広大な森の中のコテージで愛犬と一緒に、別荘にいるかのような滞在を楽しめる施設です。アクセスは帯広空港から車で約15分と良好で、旅行と観光を組み合わせやすい点も魅力。自然・温泉・食・アウトドアを一度に楽しめる、愛犬との旅に最適なグランピングスポットです。
敷地内にはさまざまなタイプのコテージがあり、いずれもキッチン・冷暖房・Wi-Fi・シャワー・暖炉まで完備されているため、アウトドア初心者でも安心して利用できます。

ペット連れで宿泊できる「ペットコテージ」では、小型犬から大型犬まで最大4頭の受け入れに対応。基本的には犬を連れての宿泊を想定した施設ですが、ケージに入れた状態であればインコやウサギなどの小動物も同伴可能です。

敷地内には約800㎡の広大なドッグランがあり、木製アジリティ遊具やフォトスポットも設置。森の散歩道も整備されており、愛犬とのんびり自然を楽しめる環境が整っています。宿泊者には鹿肉ジャーキーやトイレシーツなどの専用アメニティも提供され、ペットの受け入れ体制の充実度はトップクラスです。

コテージのウッドデッキでは屋外BBQが可能で、十勝産食材を使った手ぶらプランも選択できます。さらに隣接する温泉施設「十勝エアポートスパ そら」を無料で利用でき、天然温泉やサウナでリラックスした時間を過ごせるのもポイント。

夜は愛犬と共に星空を眺めながら絆を深められます。森の静けさとリゾートらしい快適さを両立した、ペット連れにうれしいグランピング施設です。
| 項目 | 内容 |
| 名称 | グランピングリゾート フェーリエンドルフ |
| 所在地 | 北海道河西郡中札内村南常盤東4線 |
| アクセス | とかち帯広空港から車で約15分、帯広市街から約40分 |
| 宿泊タイプ | 一棟貸しコテージ(ペット専用棟あり) |
| 営業期間 | 通年営業 |
| 定員 | 最大5名(エキストラで最大6名) |
| 宿泊可能なペットの 種類/頭数 |
ペットコテージのみ小型〜大型犬(最大4頭)同伴可 ケージ利用でインコやウサギなど小動物も同伴可 |
| チェックイン/ アウト |
チェックイン 15:00〜18:00、チェックアウト 11:00 |
| 宿泊料金 | 1泊2食付き2名 18,900円〜/1名 |
| ペット宿泊料金 | 宿泊料金に含む |
| 公式サイト | https://feriendorf.jp/ |
villa福座(長沼町)

新千歳空港やエスコンフィールド北海道から車で約30分。北海道長沼町のマオイの丘中腹に位置する「villa福座」は、「『静』を楽しむ大人のためのグランピング」をコンセプトとしたグランピング施設です。約1,000坪の敷地にドーム型テントが2棟限りの余白のあるつくりのため、日常の喧騒から離れて静かな時間を過ごせます。

ドーム型テントは直径7mで、コンクリート基礎のしっかりとしたつくりになっています。冬は床冷えが抑えられ、室内はエアコンで温度が安定。四季を通じて快適に滞在できる仕様です。あえてテレビは置かず、アンティーク家具に囲まれた空間で本を読んだり、会話を楽しんだりと、それぞれのペースでくつろげるようになっています。

ペットと宿泊できるのは、全2棟のうち「room 555」です。最大2頭まで同伴可能で、小型〜大型・超大型犬はもちろん、猫やウサギなどの小動物にも対応しています。
夏場はテント前の広い芝生スペースでロングリードを付けて思い切り走らせたり、一緒にハンモックに揺られて過ごしたりと、のびのびとした時間を楽しめます。室内も基本的にフリーで過ごせるため、ケージの中に入れっぱなしにする必要はありません。滞在中のワンちゃんには、おやつのプレゼントも用意されています。

BBQスペースにも愛犬同伴で入れるので、食事中にワンちゃんを部屋に残さず、一緒にテーブルを囲めるのが嬉しいポイントです。道産肉やシーフード、野菜、ビールやワインなどがあらかじめセットになって用意されたインクルーシブプランのほか、素泊まり・朝食付きプランなど選択可能。

総ヒノキ張りのプライベートサウナや水風呂、五右衛門風呂も貸切で満喫できるのは大きな魅力でしょう。周囲に気兼ねすることなく家族やペットと絆を深めながら、清閑な時間を過ごしたい人におすすめできるスポットです。
| 項目 | 内容 |
| 名称 | villa福座 |
| 所在地 | 北海道夕張郡長沼町加賀団体(東9線南 加賀団体) |
| アクセス | 新千歳空港から車で約30分 エスコンフィールド北海道から車で20〜30分 札幌市街地から車で約1時間 |
| 宿泊タイプ | 直径7mドーム型テント(全2棟/room 555のみペット同伴可) |
| 営業期間 | 通年営業 |
| 定員 | 最大5名 |
| 宿泊可能なペットの 種類/頭数 |
最大2頭まで、犬に加え、猫・ウサギ・小動物も宿泊可 ※大型犬の宿泊は事前相談が必要 |
| チェックイン/ アウト |
チェックイン 15:00〜19:00/チェックアウト 8:00〜10:00 |
| 宿泊料金 | インクルーシブプラン 2名 33,000円/一人あたり |
| ペットの宿泊料金 | 小型犬・猫・ウサギ・フェレット 3,300円/一頭、中型犬 4,400円/一頭、大型犬5,500円/一頭 |
| 公式サイト | http://villafukuza.com/ |
十勝まきばの家(池田町)

北海道池田町の丘の上に位置する「十勝まきばの家」は、広大な自然の中で愛犬と“別荘のように”過ごせるログハウスコテージが並ぶ複合リゾート施設です。
全7棟のコテージのうち、ペットと泊まれるのはドギーコテージの3棟のみで、宿泊できるペットの種類は犬に限られています。小型・中型犬なら1棟あたり3〜4頭まで、大型犬が含まれる場合は2〜3頭まで一緒に宿泊可能です。


各コテージには冷暖房完備の食事専用棟のガゼボ(東屋/あずまや)が備わっており、池田牛やエゾ鹿肉、旬の野菜など十勝産の食材を使ったBBQを、愛犬と一緒に楽しめます。さらに敷地内には自社ワイナリーもあり、宿泊者限定のラウンジサービスでは、自社オリジナルの池田ワインを飲み比べできるのも大きな魅力です。

巨大なワイン樽を改造した世界初のワイン樽サウナや、車で約5分の場所には清見温泉などリラクゼーション施設も充実。遊んだあとに、心と身体をじっくりと整える時間を過ごせます。

十勝の丘の上で、愛犬とのびのび遊びながら、ワインと癒やし、大自然の景色を一度に味わえる──そんな「犬連れ旅と大人のリゾート滞在」を両立したい人におすすめのグランピングスポットです。
| 項目 | 内容 |
| 名称 | 十勝まきばの家 |
| 所在地 | 北海道中川郡池田町字清見144-1 |
| アクセス | JR池田駅から車で約7分、帯広空港から車で約55分 |
| 宿泊タイプ | ログハウスコテージ(ペット専用ドギーコテージ3棟) |
| 営業期間 | 通年営業、水曜定休(GW・夏休み期間は営業) |
| 定員 | 5名 |
| 宿泊可能なペットの 種類/頭数 |
小・中型犬3〜4頭・大型犬を含む場合2〜3頭まで |
| チェックイン/ アウト |
チェックイン 15:00〜18:00/チェックアウト 10:00 |
| 宿泊料金 | 1泊2食付き2名 14,000円〜/1人 |
| ペット宿泊料金 | 小・中型犬 3,000円/一頭、大型犬 4,000円/一頭 |
| 公式サイト | https://makibanoie.com/cottage/ |
ペット連れの際に確認しておきたいルール

ペット同伴可のグランピング施設には、一般的な宿泊とは異なる「ペット向けのルール」が設けられています。ここでは、多くの施設で見られる代表的なルールを紹介します。あらかじめ目を通しておくことで、宿泊後のトラブルも防ぎやすくなります。
宿泊できるエリアと同伴できる範囲
施設によっては、ペット不可とされている客室やエリアがあらかじめ決められている場合があります。ロビーやレストランなど、人の利用を前提としたスペースは立ち入りNGとしているケースも少なくありません。
また「屋外同伴はOKだがテント内はNG」「2階や寝室は立ち入り禁止」など、建物のどこまで一緒に入れるかを指定している施設もあります。
どのエリアならペットと一緒に行動できるのかを、予約前に整理しておくと安心です。
対象となるペットの種類・頭数
ペット同伴可とされていても、実際には「どんなペットでもOK」というわけではなく、受け入れ対象が細かく決められているケースがほとんどです。たとえば、次のようなルールがよく見られます。
- 室内犬のみ
- 体重10kg以下
- 2頭まで
このようにペットの種類・大きさ・頭数などに何らかの条件が付いているのが一般的といえます。とくに、小型犬〜中型犬を想定した受け入れが多いため、大型犬を連れて行けるかは予約前に確認しておきたいところです。
また猫や小動物など、犬以外のペットを受け入れている例もあります。連れていきたいペットが犬以外の動物の場合には、事前に運営者へ可否を問い合わせておくと安心です。
ワクチン接種の証明
多くの施設では、狂犬病予防接種や混合ワクチンの接種証明書(コピー可)の提示が宿泊条件に含まれています。安全な施設運営を守るためのルールとなるため「最新の接種が済んでいるか」と「証明書を当日持参できるか」については、確認しておきたいところです。
しつけ・当日のコンディション
愛犬のしつけや当日のコンディションについて、条件を設けている施設も少なくありません。たとえば、次のような点が受け入れの目安として挙げられます。
- トイレトレーニングがある程度できているか
- 無駄吠えをある程度制止できるか
- 他人やほかの犬に対して攻撃性がないか
また発情中のメス犬は、前後の期間を含めて利用を控えるよう定めているケースもあります。利用日が発情のタイミングと重ならないかどうかは、あらかじめ確認しておくと安心です。
施設内での過ごし方と留守番のさせ方
施設内での過ごし方や、ペットの留守番については、あらかじめ守るべきルールが設けられています。とくに次のような点は、多くのグランピング施設に共通する項目です。
- 人が使うベッド・ソファ・布団の上には乗せない
- 敷地内では必ずリードを着用し、放し飼いにしない
- ペットだけを残して長時間外出しない
こうしたルールに従うと、自宅やいつものお散歩とは少し違う過ごし方になる場面もあるかもしれません。少し不自由に感じられるかもしれませんが、ほかの宿泊客とのトラブルや設備の破損を防ぐため守るべきルールです。
清掃対応
排泄まわりや抜け毛のケアは、すべて飼い主の責任と考えておく必要があります。室内・屋外を問わず、排泄物はその場で片付け、室内で粗相があった場合はペットシーツやペーパーで拭き取ったうえで、消臭・除菌スプレーなどで簡単に掃除をしておきましょう。放置してしまうと、臭いやシミの原因になってしまいます。
抜け毛が気になる季節には、ウェアを着せて毛の飛散を抑えたり、チェックアウト前にコロコロで床やソファをひと通り清掃したりと、ひと手間かけておくと安心です。「来たときと同じ状態に戻して返す」つもりでチェックアウトを迎えるようにするとよいでしょう。
ペット連れでグランピング準備するものリスト

ペット可のグランピングでも、ペット用アメニティは「最低限のみ」もしくは「なし」というケースもあります。人間用の荷物に加えて、ペットの日常セットを一式そろえるつもりで準備しておくと安心です。
| カテゴリ | リスト |
| 書類・身元関連 | 狂犬病予防接種証明書/混合ワクチン証明書/鑑札/迷子札付き首輪/宿泊規約の同意書 |
| トイレ・衛生関連 | ペットシーツ/トイレトレー/マナーベルト・おむつ/排泄物処理袋/新聞紙/ウェットティッシュ/ペーパータオル/消臭スプレー/除菌スプレー/コロコロ・ガムテープ/ブラシ |
| 居場所づくり | クレート(または折りたたみケージ)/ベッド/マット/使い慣れた毛布・クッション/ソファ用タオル・マット/お気に入りのおもちゃ |
| 食事関連 | ドッグフード/おやつ/フードボウル/水飲みボウル/折りたたみ水飲みボトル/タオル・ガーゼ |
| 首輪・リード関連 | 首輪/ハーネス/リード |
| 健康・ケア関連 | 常備薬・サプリ/足ふきタオル/季節ウェア(防寒・レイン・クール/虫よけ) |
| 予備(トラブル対策) | 予備リード/予備首輪 |
施設側でアメニティとして提供してくれるケースもあるので、全部が必要になるとは限りません。上記を参考にしながら自分だけの「持ち物リスト」を作ってみましょう。
穏やかで、心に残る旅の時間を愛犬と紡ぐ
北海道には、愛犬がのびのび過ごせる自然環境と、飼い主がゆったりくつろげる設備が整ったグランピングスポットが点在しています。
自然の中で愛犬と過ごす旅は、特別なことをしなくても、いつもの日常とはどこか違う表情を見せてくれるもの。森林を散策し、ドッグランで目いっぱい遊び、寄り添って星空を眺める──そんなひとつひとつの時間の積み重ねが、愛犬との旅の記憶をそっと宝物に変えてくれます。
次の休日は、ペットと一緒に自然の中で心ほどける時間を過ごしてみませんか。