北海道・十勝の広大な自然に包まれて、コテージでのんびり過ごしてみませんか?
通常のキャンプと違ってベッドのある室内に泊まれるコテージは、初心者や小さなお子さん連れの旅行にもぴったりです。とはいえ「十勝にはコテージがたくさんあって、どこを選べばいいか迷ってしまう」そんな方も多いかもしれません。
本記事では、十勝で人気のコテージを6つに厳選してご紹介します。後半では、コテージでの宿泊をより快適に楽しむためのちょっとしたコツもお届け。みんなで心から自然を満喫できる滞在先を一緒に探していきましょう。
※記事内に掲載されている金額は全て税込です。
コテージで楽しむアウトドアの魅力5選
テントやホテルに泊まるのとは、また違った楽しみがあるのがコテージ。ここでは、コテージならではの魅力を5つご紹介します。
1.清潔な環境で安心して過ごせる
テントに泊まるキャンプでは衛生面に不安を感じる方も少なくありません。その点、コテージは清掃の行き届いた室内で滞在できます。
また、トイレやシャワールームは客室ごとに個別で設置されている場合が多いのも嬉しいポイント。アウトドア初心者にとって、自然体験と快適さを両立できる宿泊スタイルといえるでしょう。
2. 自炊やBBQで食の楽しみを満喫
多くのコテージには、キッチンや屋外BBQスペースが整備されています。自然の中で“食べること”そのものをアクティビティとして楽しめるのも、コテージ滞在ならではの魅力です。
仲間と談笑しながら食材を準備したり、火を囲んでじっくり焼いたりと、自由なスタイルで取る食事は格別。自然の息吹を感じながら味わうお肉や野菜は、あなたにとって特別な味わいをもたらしてくれます。
3. “もうひとつの我が家”のような快適さがある
コテージには、テレビや冷蔵庫、エアコンなど家電が備えられており、自宅にいるかのように快適です。
とはいえ、滞在時間が“日常そのもの”に染まってしまうことはありません。窓の外に広がるのは、手つかずの自然。その眺めは日常生活の中で張り詰めた心を、やさしくときほぐしてくれるでしょう。
まるで“もうひとつの我が家”が自然の中にあるような感覚。快適さと非日常が同居する贅沢なひとときを味わえるのも、コテージならではの魅力です。
4. アウトドア初心者にもぴったり
テントや寝袋、調理器具などを一からそろえるのは手間とコストがかかるもの。その点、コテージならアウトドア用の道具を持っていなくても、気軽に自然の中での滞在を楽しめます。
事前準備のわずらわしさがあまりなく、最低限の荷物でアウトドアを楽しめる点は、コテージ泊ならではの大きな魅力です。
5. 気の合う仲間と、自由なプライベート時間を過ごせる
コテージは、6名ほどで1棟をまるごと貸し切れるスタイルが主流です。ゆったりとくつろげるリビングやウッドデッキ、たき火スペースなどが整っており、グループでの滞在をより楽しいものにしてくれます。
ホテルのように、それぞれが個室で過ごすのではなく、食事のあとに語らいを楽しんだり、炎を囲んで夜を過ごしたりと、同じ時間を共有することで、家族や仲間との距離がぐっと縮まるのも、コテージならではのよさです。
十勝のコテージが人気な3つの理由
北海道・十勝エリアは、美しい自然と開放的な風景に恵まれた癒やしのリゾート地として、多くの人々に支持されています。ここでは、十勝のコテージが人気を集めている3つの理由をご紹介します。
1.大自然に囲まれた非日常空間を体験できる
北海道・十勝は、北に大雪山国立公園、西に日高山脈、南に太平洋を望む、雄大な自然に抱かれた場所です。帯広を中心とする十勝平野には、果てしなく広がる牧草地と青空が織りなす風景が広がり、まるで「地球の広がり」を感じさせてくれます。
また、都市部と比べて人口密度が低く、光害の影響もほとんどないため、晴れた日の夜には天然のプラネタリウムのような星空が広がります。
写真提供:銀河の森コテージ村
空気は乾いて澄み、遠くの山並みまでくっきりと見渡せる。自然との一体感に包まれる十勝での時間は特別な体験として、心に残ることでしょう。
2.都市部からのアクセスが良好
「自然の中でゆったり過ごしたいけれど、遠すぎると不安……」という方にも、十勝は理想的なエリアです。東京・羽田空港から帯広空港へは、1日最大7便の定期便が運航されており、フライト時間はわずか約1時間半。名古屋の中部国際空港からも、夏季限定で直行便が利用できます。
さらに、新千歳空港から帯広市までは車で約1時間50分と、道内旅行にも便利な距離。北海道のほぼ中央に位置する十勝は、道内外どちらからもアクセスしやすく、週末旅行や短期滞在の目的地として最適です。
3.さまざまなアクティビティとシームレスでつながれる
十勝でのコテージ滞在は、ただ自然を眺めるだけにとどまりません。コテージによっては敷地内、また近隣でさまざまなアクティビティにチャレンジできます。
春から秋にかけては、広大な草原を駆け抜けるサイクリングや乗馬体験、湖や川でのカヌー・カヤックなどが楽しめます。
冬には、白銀の世界に包まれながらスノーシュートレッキングや犬ぞり体験など、寒ささえも楽しみに変える体験も。大自然の中にたたずむコテージだからこそ、アクティビティへのつながりが密接なのです。
十勝のおすすめコテージ6選
ここでは、北海道・十勝でおすすめのコテージを備えたアウトドアスポットを6つ紹介します。
- フェーリエンドルフ
- さらべつカントリーパーク
- 十勝まきばの家
- 湖々路の郷(こころのさと)
- 士幌高原ヌプカの里
- 銀河の森コテージ村
1.フェーリエンドルフ(中札内村)
十勝・中札内村の森の中に広がる「フェーリエンドルフ」は、ドイツの保養地である「クアハウス」をモデルにしたグランピングリゾート。ヨーロッパの田舎町を思わせる景観とともに、静けさと洗練が調和した時間が流れています。
敷地内には仕様の異なる5種類のコテージが用意されており、ペット同伴やファミリー、カップル旅行など、さまざまな宿泊スタイルを実現できる多彩さが魅力です。
各コテージには屋根付きのBBQスペースが完備されており、中札内村産の野菜や肉を使ったBBQコースも2種類用意されています。
また敷地内の入浴施設「十勝エアポートスパそら」では、モール温泉とフィンランド式サウナが楽しめ、日常を離れた開放感とあいまって深く“ととのう”体験が叶います。
項目 | 内容 |
価格目安 | スーペリアコテージ:2名1泊2食付き 49,400円〜 ペットコテージ:53,400円〜 グランピングコテージ:55,400円〜 ヨーロッパコテージ:59,400円〜 ファミリーコテージ:51,400円〜 |
定員 | 最大5〜6名(タイプにより異なる) |
アクセス | 帯広空港から車で約15分/中札内ICから車で約5分 |
住所 | 北海道河西郡中札内村南常盤東4線 |
公式サイト | https://feriendorf.jp/ |
2.十勝まきばの家(池田町)
写真提供: 十勝まきばの家
池田町・清見の丘にたたずむ「十勝まきばの家」は、地元食材と自家製ワインを楽しめる、森に囲まれた複合型リゾートです。自然と調和した時間を満喫できるのはもちろんのこと、ログハウス風のコテージを中心にレストランやワイナリー、サウナやキャンプサイトなど施設が充実しています。
敷地内には小道が広がり、森の中を散策しながら各棟へとアクセスできる設計。丘の上からは十勝平野が見渡せるため「夕焼けの名所」としても知られています。
写真提供: 十勝まきばの家
コテージには3種類のタイプがあり、それぞれの立地や趣きが異なります。
- サンセットコテージ:夕日を望める見晴らしのよいコテージ
- 森のコテージ:木々に囲まれた静かな森の中のコテージ
- ドギーコテージ:愛犬とノーリードで過ごせるコテージ
全棟に屋根付きの専用BBQスペース「ガゼボ」が用意されており、天候に左右されずに食事を楽しめるのも大きな魅力。またハンモックやテンピュール枕など快適設備もそろい、木のぬくもりに包まれた上質な滞在時間を過ごせます。
項目 | 内容 |
価格目安 | サンセットコテージ:2名1泊2食付き 29,000円〜 森のコテージ/ドギーコテージ:2名1泊2食付き 28,000円〜 |
定員 | 各コテージ最大5名(全7棟:サンセット3棟/森のコテージ1棟/ドギーコテージ3棟) |
アクセス | 池田ICから車で約20分/帯広空港から車で約55分 |
住所 | 北海道中川郡池田町清見144-1 |
公式サイト | https://makibanoie.com/stay/ |
3.湖々路の郷(上士幌町)
写真提供:湖々路の郷
東大雪のふもと・ぬかびら源泉郷に佇む「湖々路の郷(こころのさと)」は、“原点(プライマル)に立ち返る場所”をコンセプトにしたコテージリゾート。
フィンランド産パイン材で組まれた本格ログロッジ(全4棟)は、木の香りに包まれる2階建て仕様です。
写真提供:湖々路の郷
コテージ内には冷蔵庫・電子レンジ・食器類・調理器具などがそろい、長期滞在にも対応可能。ウッドデッキでのBBQ(持ち込み制)を楽しんだり、センターハウス併設の源泉かけ流し温泉(内湯・露天)でリフレッシュしたりと、 “暮らすように滞在する”時間が過ごせます。
項目 | 内容 |
価格目安 | 素泊まり:1泊2名 22,000円〜(BBQプランあり/食材持ち込み) |
定員 | 最大6名、4コテージ |
アクセス | 道東道 音更帯広ICから車で約55分/帯広空港から車で約1時間30分 |
住所 | 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷南区23-1 |
公式サイト | https://kokoro-no-sato.jp/ |
4.士幌高原ヌプカの里(士幌町)
写真提供:士幌高原ヌプカの里
標高600mの高原に広がる「士幌高原ヌプカの里」は、大雪山国立公園内に位置するネイチャーリゾートです。地平線の彼方まで続く草原と、星降るような夜空に抱かれつつ、五感が研ぎ澄まされていくような時間を体験できます。
写真提供:士幌高原ヌプカの里
宿泊は、全6棟のコテージによる素泊まりスタイル。それぞれの棟に異なる趣があります。
- コテージみずなら:吹き抜けと対面キッチンで開放感あふれる空間
- コテージさくら:和室とリビングを組み合わせた落ち着いた雰囲気
- コテージからまつ:芝生に面した立地で、プライベートBBQに最適
- コテージもみじ/しらかば/ななかまど:2階建て8人用コテージ
春〜秋は草花や虫の音、冬は満天の星と雪景色。訪れる季節によって、異なる表情を見せてくれる高原の宿泊地です。
項目 | 内容 |
価格目安 | 1棟:8,000円+人数加算(通常期1人1,000円/GW・7・8月は1人1,500円) ※2名利用時の目安:10,000円〜 |
定員 | コテージみずなら:10名 コテージさくら:6名 コテージからまつ:11名 2階建てコテージ(もみじ/しらかば/ななかまど):8名 |
アクセス | 十勝清水ICから車で約50分/とかち帯広空港から車で約110分 |
住所 | 北海道河東郡士幌町字上音更21-173 |
公式サイト | https://www.nupuka.jp |
5.銀河の森コテージ村(陸別町)
写真提供:銀河の森コテージ村
「日本一寒い町」として知られる陸別町に位置する「銀河の森コテージ村」は、星空とともに眠るような静寂に満ちた時間を過ごせる宿泊施設です。人工光がほとんど届かない環境と澄み切った空気が、星々のきらめきを引き立ててくれます。
コテージは6〜10名用まで3タイプを用意。それぞれ木のぬくもりに満ちた広々とした空間で、ゆったりと過ごせます。
なかでも10名用のログコテージは、直径32cmのカラマツ丸太を使った国内最大級のスケールを誇り、サウナを備えた贅沢な仕様。ロフトも付いており、グループやファミリーでの滞在に最適です。
写真提供:銀河の森コテージ村
隣接する「りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)」では、国内最大級の115cm反射望遠鏡を使った天体観測が可能です。土日祝限定でプラネタリウム体験も実施されており、広大な宇宙をその手でつかむようなひとときを楽しめます。
項目 | 内容 |
価格目安 | 6人用:21,000円 8人用:24,000円 10人用ログ:34,000円 |
定員 | 6人用(4棟)/8人用(2棟)/10人用(1棟) |
アクセス | 道東道・足寄ICから車で約50分/女満別空港から車で約1時間10分 |
住所 | 北海道足寄郡陸別町宇遠別 |
公式サイト | http://park19.wakwak.com/~rikubetsu/cottage/ |
6.さらべつカントリーパーク(更別村)
十勝南部・更別村の、のどかな風景に抱かれるようにたたずむ「さらべつカントリーパーク」は、約30ヘクタールの広大な敷地を活かしたキャンプ&アウトドアリゾート。豊かな自然の中で、のびのびとしたひとときを楽しめる空間です。
敷地内には、2階建ての北欧風コテージとコンパクトながら機能的なミニコテージが用意されています。
北欧風コテージには開放的なバルコニーが備えられており、夜には満天の星空を眺めながら、贅沢なひとときを過ごせます。自然の静けさに包まれた時間が、日常をふっと遠ざけてくれることでしょう。
レンタル自転車やパークゴルフ場といったアクティビティ設備が整っているほか、屋内BBQ施設や団らん室、売店など共用設備も充実。アウトドア初心者からファミリー、グループまで快適に滞在できるスポットです。
項目 | 内容 |
価格目安 | コテージ:1泊15,000円+施設管理費 ミニコテージ:1泊10,000円+施設管理費 ※冬期(11月〜3月)は2割引適用 |
施設管理費 | 大人(中学生以上)1,000円/小人(小学生以上)500円(1人あたり) |
定員 | コテージ:最大8名/ミニコテージ:最大5名 |
アクセス | とかち帯広空港から車で約24分/更別ICから車で約19分 |
住所 | 北海道河西郡更別村字弘和541番地62 |
公式サイト | https://www.sarabetsu-pipopa.jp/countrypark/ |
コテージでの体験を快適にするための3つのポイント
コテージでの宿泊を十分に楽しむためには、事前準備や施設のルールへの理解が欠かせません。ここでは初心者でも安心して滞在できるよう、事前に確認したい3つのポイントを紹介します。
1.施設の利用ルールを確認しておく
施設によって、利用ルールは異なります。到着してから注意を受けて「知らなかった!」と慌てないためにも、出発前の確認が大切です。
具体的には以下のルールを確認しておきましょう。
- チェックイン・チェックアウトの時間
- ペット可否・追加料金・持参物の有無
- ゴミの分別や持ち帰りルール
- たき火や花火の可否・使用場所の指定
- 薪や炭の持ち込み可否
- 禁煙・喫煙エリアの制限
- 消灯時間の有無
- 駐車場所のルール
宿泊ルールは公式サイトやメールなどで確認できます。もし不明点があれば、電話やメールを利用して、早めに運営者へ確認しましょう。
2.買い出し・生活用品の調達先を事前に調べる
多くのコテージでは、食材や日用品を宿泊者が持ち込む「素泊まりスタイル」が主流。 よって最寄りの商業施設や直売所を事前にリサーチしておくとスムーズです。
- スーパー・コンビニ
- 地元の道の駅・農産物直売所
- ドラッグストア・ホームセンター
- 施設内売店
「現地で買えばいいやと思っていたら近くに店がなかった」というのはよくある話。コテージを利用する場合は、あらかじめ買い出しできる施設を押さえておきましょう。
3.持ち物リストを準備する
コテージ滞在をより快適に楽しむためには、自分たちで用意するべき持ち物を事前に把握しておくことが大切です。特に初めての方は、早めに「持ち物リスト」を作っておくと安心です。
以下に、カテゴリー別に必要な持ち物のリストを紹介します。
カテゴリー | 持ち物例 |
食材・調理系 | ・肉 ・野菜 ・調味料などの食材 ・飲み物(ジュース・アルコール・水) ・クーラーボックス ・氷/保冷剤 ・BBQ用の炭/トング/軍手 ・紙皿/紙コップ/割り箸 ・ウェットティッシュ |
生活用品・便利グッズ | ・歯ブラシ ・タオル ・着替え ・防寒具 ・虫除けスプレー ・虫刺され薬 ・懐中電灯 ・モバイルバッテリー ・延長コード ・絆創膏 ・常備薬 ・アレルギー対策用品 ・子どもの遊び道具や絵本・カードゲームなど |
アウトドア・趣味関連 (必要に応じて) |
・たき火セット ・着火剤(※施設で使用可の場合) ・レジャーシート ・キャンプチェア ・ミニテーブル ・星空観察グッズ ・カメラ/双眼鏡 |
なお、施設によっては上記のうち一部アイテムが備え付けられている場合もあります。事前に確認し、不要なものはリストから除いておくと、準備や荷作りがスムーズです。
十勝のコテージで自然とつながり、やすらぎの時間を楽しみましょう
北海道・十勝の雄大な自然に包まれて、気軽にアウトドア体験を楽しめるのがコテージの魅力です。テントや特別な道具を用意しなくても、BBQや星空観察など、自然とふれあう時間を家族や仲間と過ごせます。
この記事では、十勝エリアに点在するコテージの中から、個性豊かな6施設を厳選してご紹介しました。ペットと泊まれるコテージ、満天の星に癒やされるコテージ、温泉やサウナを備えたコテージなど、それぞれに魅力があり、あなたの好みに合わせて自由に選べます。
十勝で過ごすコテージの時間は、きっと心に残る特別な体験になるはず。ぜひ大自然に抱かれて安らぐひとときを楽しんでくださいね。