ウィズコロナ(with-corona)/アフターコロナ(after-corona)

コロナ禍をどう捉え、どう動く?

2020年の前半はコロナ禍で世の中が自粛一色となり、その猛威はあらゆる業界に容赦ない打撃を与えました。「コロナが原因で仕事が立ち行かなくなってしまった」、「自粛要請さえなければやりたかったことが出来なかった」といった声が多く聞かれ、大きなフラストレーションを多くの人が抱えてきました。 不要不急のことを長期間に制限されるということは、人々にストレスを与えます。無駄が心にゆとりを生むし、不要不急なことに人が幸福感を覚えることは数多くあると思っています。だからこそ、コロナの自粛が長引いたことで、人々の心に余裕が無くなっていると感じます。 勿論、このような状況下でも日々の生活に楽しみを見出して工夫している方々も沢山いて、その方々の努力には本当に頭が下がる思いでありますが、この4月に起業した僕たちがチャレンジしたいのは、こんな中でも夢や楽しみを創り出していくことです。

コロナが一度このように猛威を振るってしまった以上、ウィズコロナ(with-corona)の施策は当然大切です。今やどのお店に食事に行っても消毒液がありますし、ソーシャルディスタンスを保つために座席数に制限を設ける等、各事業者は最大限工夫して営業をしています。これらの工夫は、ウィズコロナ(with-corona)でお客様にサービスを提供しながら事業を続けるためのものであると言えます。僕たちも、これから事業をしていく上で、ウィズコロナ(with-corona)の体制を整えることは急務です。 それと同時に考えなくてはならないのは、アフターコロナ(after-corona)です。このブログを書いている2020年9月中旬は、まだアフターコロナ(after-corona)について考える世の中にはなっていません。ウィズコロナ(with-corona)で精一杯ですし先行きも不透明なので当然です・・・ しかし、これは株式市場でも言えることなのですが、「どう見ても大ピンチ」な時期にどのような行動が出来るかが、将来の明暗を分けます。株式市場も、リーマンショック・ギリシャショック・チャイナショック・コロナショック・・・その他様々な場面で急落が起きてきました。下落している時は、奈落の底まで落ちていくのではないかという恐怖感から、ただ指を咥えて見ているだけの投資家も多数います。もっと最悪な事態になるのではないかと考えて暴落を受け損切りして撤退してしまう投資家もいます。一方で、どの業界から回復してくるかを見極め、新たなリスクを取り将来を見据えて行動する投資家もいます。リスクを取った投資家こそ、リターンが得られるものです。

アフターコロナ(after-corona)に向けて

株式会社そらは、アフターコロナ(after-corona)に向けて、今この瞬間から動きます。コロナ禍によって制限された数々のイベント、それにより失われた思い出、人々が味わってきた窮屈感。大きな社会課題への解決に向けた一歩目の施策を、コロナが収束してから考えていては遅いです。具体的に何をするのかは、今後弊社からリリースしていく様々な施策をご覧いただけましたら嬉しいです。

コロナ禍を経て、人々の動きは元通りに戻るのか。持論を展開される方々の話はよく聞きますが、正解は今分かりません。しかし僕は、不要不急の出張は減りテレワークが促進される等、働き方には大きな変化が出る一方で、特に国内の観光需要はコロナ前の水準に戻ると考えています。

消費者の行動を①モノ消費②コト消費③トキ消費④イミ消費⑤エモ消費に分けて考えると、モノが少なくてモノを購入することで消費者の欲が満たされていた①モノ消費の時代を経て、1990年代後半から人々の消費行動は②コト消費へと変化したと言われます。コト消費は、モノを所有することではなく体験することに価値を見出すものであり、一般的には旅行やスポーツ観戦などもこれにあたります。

そして近年、消費傾向は③トキ消費へと変化を遂げようとしています。これは、その瞬間、その場所、その人たちでしか味わえない価値の体験です。ハロウィンやフェス、アイドルの総選挙などがこれに当たります。今後、コロナ禍が収束していく過程で、どんな「トキ」を人々に提供できるかというのは、事業者として非常に重要です。事業者対顧客という関係性ではなく、事業者と顧客で「トキ」を共創していくと言った方がイメージは近いかもしれません。 ④イミ消費は商品やサービス自体の機能だけでなくそれらに付帯する社会的・文化的な「価値」に共感して選択する消費行動であり、⑤エモ消費(エモーショナル=感情的)は消費の結果生まれる感情に重きを置く消費行動です。クラウドファンディングでプロジェクトを応援するのは④、⑤に当たりますね。

アフターコロナ(after-corona)を見据えた動きとしては、地元の方々に気軽にお越し頂くことが出来て且つ全国からも集客できる滞在型空間の創設に取り組みます。自然を形として残し、広大な空間の中で十勝ならではの体験ができる場を創出し、①、②で終わることなく③~⑤(体験・共感・感情)の消費欲を満たすことのできる価値の提供を目指します。

ウイズコロナ(with-corona)継続への備え

これまで書いてきたことと矛盾しているように受け取られてしまうかもしれませんが、経営を考える上では、コロナが収束すると決めつけるわけにはいきません。もしかしたら5年、10年と収束しない可能性もあることは視野に入れ、ウィズコロナ(with-corona)の体制も整えます。 勿論今後創出する場については、そもそも広大な空間の中で密を極力避けた運営を心掛けていきますが、集客すること自体が難しいことも想定し、その空間には食品加工製造機能を備え、素材に付加価値を付けて全国に発送できる体制を整えます。このようにウィズコロナ(with-corona)の状況下でも、十勝の食に最高の技術を掛け合わせ、全国の食卓に届けることで、少しでも家庭に笑顔を提供できるきっかけを作れる会社でありたいと考えております。

代表取締役CEO 米田 健史
・1986年3月5日生
・北海道大学法学部卒
・2009年4月 野村證券株式会社入社
・入社後、錦糸町支店に配属。2年半の勤務を経て人事部付で新卒採用業務に携わる。2012年より横浜支店で2年間勤務し、2014年より4年間組合専従。2016年の夏からの2年間は執行委員長を務める。執行委員長の任期満了に伴い、「自身が最も好きなとかち帯広で、地域に貢献できる仕事がしたい」と会社に希望を伝える。
・2018年9月 とかち帯広営業所に配属
・2020年3月 野村證券株式会社を退社
・2020年4月 株式会社そらを設立

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