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北海道南十勝の旅2泊3日モデルコース「温泉・サウナ・グランピング編」

北海道2泊3日の旅。皆さんはどんな旅行計画を立てますか?せっかくの北海道旅行です。ついつい欲張って詰め込み過ぎスケジュールになっていませんか?今回は南十勝のゆっくり大自然で心も体も癒やされる「温泉・サウナ・グランピング」の2泊3日のモデルコースをご紹介します。

DAY1 とかち帯広空港〜グランピングで満点の星空と焚き火に癒やされる

北海道大好き!アウトドア女子ことライターのAIKOです。都会の喧騒を離れて、大自然の中でゆっくり休暇を過ごす新しい旅のスタイルとしてご案内します。2泊3日南十勝ツアーのはじまり!はじまり!

とかち帯広空港→ジンギスカン白樺(所要時間20分)13:00

せっかくのお休み。東京の自宅を遅めに出発。11時台の飛行機で、いざ北海道十勝へ。12:55に到着したのは「とかち帯広空港」。荷物をピックアップして、レンタカーを借りて、向かった先は「ジンギスカン白樺 帯広本店」(帯広市清川町西2線)。北海道と言えば、ジンギスカンですが、札幌のジンギスカンと十勝のジンギスカンは違うんです。十勝のジンギスカンは味付け肉が主流。中でも白樺さんは地元民も「一番は白樺かな」と言わしめる名店。秘伝のタレに浸かった羊肉は臭みもなく、柔らかく、はじめての食感と味に先ずは満足度10点です。

白樺→六花の森(所要時間20分)14:30

お腹がいっぱいになったら、お散歩はいかがでしょう。白樺から車で20分。北海道を代表する菓子メーカー「六花亭」が運営する「六花の森」へ。リンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイーの十勝六花をはじめ四季折々の山野草が咲く園内にクロアチアの古民家を移築したギャラリーが点在します。

わたしの目的は、六花亭の包装紙のデザインで有名な登山画家「坂本直行」さん。六花の森には、坂本画伯の絵やスケッチが飾られた館がいっぱい。森を歩きながらアートに触れられます。美術と自然に心が癒やされたら、15時におやつ。運営元が菓子メーカーですから、敷地内には六花亭のスイーツが食べられるカフェもあります。

六花の森→フェーリエンドルフ(所要時間10分)16:30

アートとスイーツで心が癒やされたあとは、美しいパッチワーク模様がどこまでも続く十勝平野の中に広がる森の中に佇むグランピングリゾート「フェーリエンドルフ」。ここが今宵の宿です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

ドイツの森に迷い込んでしまったと錯覚するほど、美しいヴィンテージコテージが並ぶのがフェーリエンドルフです。泊まり心地については以下の記事を読んでください。

どうでしたか?まさに天然のプラネタリウム!満点の星空の下、焚き火でホットワイン。寝る前にはコテージ内の暖炉の前で炎を見ていると、都会のストレスも癒やされるはず。

今日はここまで。

DAY2 朝サウナでととのったら、美術館めぐり

おはようございます。少しゆっくり時間に起きたら、まずは朝サウナ!十勝は「とかち晴れ」という言葉があるとおり、1年を通して日照時間が多く、この日も朝から雲ひとつない晴天。空の高さは東京の倍以上?と思わせるほどの透き通った青空のもと、コテージから歩いてサウナへ。

コテージ→十勝エアポートスパ そら(所要時間徒歩5分)9:30

コテージから歩くこと5分。2022年7月にオープンしたばかりの温泉・スパ施設「十勝エアポートスパ・そら」です。名前の由来は、とかち帯広空港から車で15分という立地からだそう。

そんな最新のスパにあるサウナは、男女異なるコンセプトの本格的フィンランド式。『メディテーションサウナ』と『セルフロウリュサウナ』の2つのサウナ室を揃えています。北海道の東側(道東)初のHARVIA製のサウナストーブと、女性用のサウナ室はオートロウリュを搭載しています。

しっかり“ととのった”あとは朝食です。フェーリエンドルフがある中札内村は卵が有名なんです。朝採れたまごのTKGに言葉はもう必要ありません。

スパ→六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村(所要時間10分)11:30

あれっ?昨日も行きませんでしたか?と思われるかもしれませんが、別の場所です。六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村は、2017年春にオープンした季節の彩りが美しい美術村庭園です。春の新緑、秋の紅葉。山もみじのトンネルを抜けた先には真野正美作品館が建ち、近くには多くの美術館が点在します。

ゆっくりまわったつもりで3館。すっかりアートに酔いしれた私のお腹もそろそろ、鳴きだしそう。

中札内美術村→十勝野フロマージュ(所要時間5分)13:00

向かったのは、中札内村の指定牧場から良質な絞りたての生乳だけを使い、チーズ独特の臭みを抑えた上品なミルク本来の優しい甘さとまろやかな食感が楽しめる「十勝野フロマージュ」。

北海道洞爺湖サミットでも提供されたチーズ各種と、しぼりたて生乳を使ったアイスやスイーツが堪能できます。お土産にチーズもどっさり買い込み、次に向かったのは……。

十勝野フロマージュ→幸福駅(所要時間20分)14:00

すでに心もお腹も満たされたAIKOですが、今日の宿のある帯広へ。途中にある恋人たちの聖地「幸福駅」に到着。「幸福駅」と「愛国駅」という2つの縁起の良い駅名を全国にPRし、赤字続きの広尾線の乗客数を増やそうと企画されたのが、「愛国から幸福行き」という切符の一般発売。「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで発売された「幸福きっぷ」が大ヒットし、一大ブームとなったそう。

10分ほどで、寂しくなったのでレンタカーに乗り込み、いざ帯広へ。

幸福駅→帯広ばんえい競馬場(所要時間40分)15:30

北海道観光でおすすめは?と聞くと返ってくるのが「世界で唯一のばんえい競馬」。ばんえい競馬は、北海道観光ランキングでも上位に食い込む、ここでしか味わえない観光地なんです。

皆さん、ばんえい競馬をご存じですか。競馬と聞くと競走馬に乗ってスピードを競う競馬場のシーンを思い浮かべる人が多いかと思います。一方で、ばんえい競馬も同じくスピードを競うことは同じですが、騎手が乗る馬の種類が違います。一般的な競走馬は、世界各国で平地競走や障害競走で走るサラブレッドが主流ですが、世界で唯一の日本独自のばんえい競走では、ペルシュロンなどの大型馬(重種馬)を混血化した日本輓系種という独自の馬種で競うんだそう。

とにかく迫力が違います。レース場のすぐそばまで寄れるので、巨大なばんえい競馬の鼻息を感じながらレースに大興奮!馬券を買わずとも観れるので、おすすめです。

ばんえい競馬→北の屋台(所要時間10分)17:30

手に汗握るレースの跡は、生ビールで乾いた喉を潤してはいかがでしょう。

帯広の夜の街の代名詞「北の屋台」は、焼き鳥・串焼き・居酒屋・フレンチ・中華・韓国料理やおばんざいなど、個性豊かな20軒の屋台が、軒を並べます。農業王国・十勝ならではの食材を利用した、さまざまなメニューを味わいながら、隣席や店主とのふれあいを楽しめる空間です。

北の屋台→ふく井ホテル(所要時間徒歩5分)20:30

北海道の温泉のおすすめ度 No.1が「モール温泉」です。世界広しといえども十勝とドイツにしかない、琥珀色の美しい湯は「美人の湯」と呼ばれ、北海道遺産にも選ばれています。

「モール温泉」と言えば「美人の湯」としても有名です。理由は簡単。モール温泉は、植物性エキスと岩石のミネラルをたっぷり含んでいて、他の植物性温泉にはない、化粧水のような保湿効果があり、浸透性に富み、浸かれば肌がつるつるすべすべになることから、美人の湯と呼ばれているんです。

実は、朝入ったとかちエアポートスパ そらの湯もモール温泉で、本日の宿「ふく井ホテル」から毎日運んでいるんだそうです。

ということは、こちらが元祖。モール温泉の源泉掛け流しが楽しめる駅前の「ふく井ホテル」に予約してよかった!

他の帯広駅周辺のホテルでもモール温泉に浸かれるのですが、循環湯か十勝川からの運び湯とのことなので、せっかくモール温泉を堪能するのであれば、一度は天然・掛け流しのふく井ホテルを選んではいかがでしょうか。

館内のレストラン「バイプレーン」は、宿泊客以外も利用でき、地元の方たちが日常使いするほど、味に定評があるレストラン。スペインとイタリア料理を癒合した西洋料理が絶品です。

私はお風呂上がりに、ワインを少しいただき、2日目の夜を過ごしました。

DAY3 モール温泉からのモール温泉で帰宅

ゆったり旅も最終日。朝食のあとは、散歩しながらホテルから徒歩5分の六花亭本店と六花亭のライバル銘菓「柳月」でお土産三昧。せっかくなので、六花亭本店のホットケーキを食べて空港へ。

ホテル→柳月→六花亭本店→空港へ(所要時間徒歩15分)11:30

さあ、ゆったり旅も終わりです。フライトまではあと2時間。少し余った時間を利用して寄ったのが1泊目の十勝エアポートスパ そら。最後にもう一度、モール温泉とサウナを堪能してから帰りました。これが本来の利用の仕方なのかもしれません。

いかがでしたでしょうか。北海道南十勝の旅2泊3日モデルコース「温泉・サウナ・グランピング編」。大自然で心も体も癒やされる旅になること間違いありません。美人の湯「モール温泉」にはじまり、モール温泉の終わるという旅は、女子旅に向いているかもしれませんね。

ライター | AIKO
東京都出身。大学卒業後にタイ・バンコクへ留学。卒業後はタイの広告代理店でライター兼コピーライターとして活躍。2018-19年の1年間をフリーライターとして世界一周。2019年に本帰国。旅行、テクノロジー系の記事が得意。趣味は旅行とゴルフとロードバイク。2023年1月からSUMAHIRO専属ライター

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