“あったらいいな”を形にする
私たちは、事業を通して十勝に“あったらいいな”を作りたいという想いで様々な取り組みを行っています。
以前Twitterで、「十勝に行ってみたい!」と一番思うのはどれですか? というアンケートを投稿したことがあります。
このアンケートを実施した1ヵ月後、私たちはグランピングリゾート・フェーリエンドルフの経営に参画し、敷地の大規模リニューアルおよび冷燻工房の建設を実施しました。まさに「食を堪能する滞在型リゾート」創りを開始したのです。リニューアルオープン後は、十勝の食材に冷燻を掛け合わせたメニューを提供し、多くのお客様にご好評いただいております。
「食を堪能する滞在型リゾート」として更に魅力を高めていけるよう、今後あらゆる面での改革を進めていきたいと考えておりますが、「滞在」したいと多くの方々に感じて頂く上で、やはり上記アンケートでも高い回答結果となっている“温泉・サウナ”があれば理想です。
私自身、利用者としてフェーリエンドルフを訪問していた頃は、ここに温泉・スパがあれば良いなぁとは考えていました。しかし自身が経営を行う上で、投資規模が大きく、固定費も多く要する温泉建設は簡単に決断できるものではありません。事業計画を何度も練り直し、温泉施設やホテル・リゾート経営者の方からも話を伺い、熟考を重ねてきました。私たちの経営判断軸は、私たちの事業を通じて“GTP”(=GDPの十勝版=十勝の地域内総生産)を拡大することが出来るかどうかです。リスクは伴うものの、施設価値を飛躍的に向上させるポテンシャルを秘めている温泉スパ建設を決断しました。
私たちがイメージしているのは、『森の神殿スパ』です。フェーリエンドルフの敷地面積は、およそ10万坪(東京ドーム25個分の広さ)。その中の森の一部を切り開き、建設します。
森の多くは残し、露天風呂からは満点の星空と、豊かな森と野生動物が見えるようにします。また、「サウナ」にも拘り、サウナファンにも支持される空間を作りたいと思っています。
温泉・スパへの想い
私たちは昨年(2020年9月)からフェーリエンドルフの運営を行っておりますが(今年の4月にリニューアルオープン)、この施設自体が出来たのはおよそ30年も前です。当初は、観光宿泊施設としてではなく、保養所的な用途として作られたものであったため、今とはだいぶ異なるのですが、それでも何度か、ここに温泉を作りたいという構想はあったそうです。時代背景や様々な状況により、未だ着手されていなかった部分です。それが30年という月日を経て、今私たちが形にするということにもロマンを感じています。
十勝には、「十勝川温泉」という温泉街があり大変人気がありますが、中札内村には、温泉施設は一つもありません。空港から車でおよそ15分のフェーリエンドルフに温泉があれば、ご宿泊のお客様だけでなく、それ以外のお客様にも飛行機に乗るまでの少しの時間にも寄っていただくこともできますし、中札内村・十勝の方々にも気軽にご利用していただけるのではないかと思っています。
私たちにできることを
冒頭のアンケート結果を参考に、
・食を堪能する滞在型リゾート=冷燻工房とフェーリエンドルフ
・森の中の温泉・サウナ=森の神殿スパ
私たちにできることを一つずつ形にして、十勝に訪れる人々の思い出に残るような、そして「また来たい!」と思っていただけるような場所を創って行きたいと思います。
私たちの構想を形にするには、地域の皆さまや自治体の方々のご理解・ご協力が必須です。幸いにも私たちはその環境にとても恵まれていて、皆さまへの感謝の気持ちでいっぱいです。フェーリエンドルフを更に魅力的な場所にし、末永く愛される場所にできるよう、引き続き取り組んで参ります。
温泉の完成は、2022年7月を予定しています。どうぞご期待ください!
代表取締役CEO 米田 健史
・1986年3月5日生
・北海道大学法学部卒
・2009年4月 野村證券株式会社入社
・入社後、錦糸町支店に配属。2年半の勤務を経て人事部付で新卒採用業務に携わる。2012年より横浜支店で2年間勤務し、2014年より4年間組合専従。2016年の夏からの2年間は執行委員長を務める。執行委員長の任期満了に伴い、「自身が最も好きなとかち帯広で、地域に貢献できる仕事がしたい」と会社に希望を伝える。
・2018年9月 とかち帯広営業所に配属
・2020年3月 野村證券株式会社を退社
・2020年4月 株式会社そらを設立