地方創生ベンチャー「株式会社そら」 は、2020年の立ち上げから、グランピングリゾート、ビジネスホテル、冷燻工房、起業家支援、温泉事業など次々に繰り出す地方創生・地位創生の取り組みは、鈴木直道北海道知事の衆望を担うまでに。改めて“そら”の足跡をご紹介します。
地方創生ベンチャー株式会社“そら”とは
株式会社そらは、2020年4月に元金融マンの3人で起ち上げた会社です。
日本全国で、地方創生・地域創生が叫ばれる中、“十勝に人とお金を呼び込む”ことをコンセプトに、十勝で様々な事業を企画し自ら実行・運営していく会社として生まれました。
そらは、事業に関わる経営判断をする上で、“その事業を通じて十勝の地域内総生産(国で表すとGDPの概念)にどれだけ貢献できるのか”を最も重視。つまりは、そらが取り組む様々な事業創出や事業拡大の施策を通して、雇用を創出し、移住者や観光客の増加を促していくことこそが地域内総生産を伸ばす最短ルートだと考えるからです。
事業が生まれれば、その事業に“ひと”が集まり、消費を通してお金を落とします。落とされたお金は新たな事業に使われ、事業が生まれれば……。と好循環を創り出し、十勝の各種納税額も必然的に増加します。
そうして、2年半というわずかな期間で生まれた事業が、グランピングリゾート、ビジネスホテル、冷燻工房、起業家支援、温泉事業です。
社名の由来は北海道十勝だからこそ
地方創生・地域創生への取り組みを通して好循環の起点となることを目的に生まれた株式会社そら。社名の由来は、“十勝晴れ”と評されるほど、晴天が続く十勝の空です。
「十勝の空が大好きで、“この空を裏切らない仕事をしたい”、“目線は高く、夢は果てしなく皆で仕事をしていこう”」との米田健史代表の想いから、株式会社そらという名前が付けられました。
十勝の地方創生・地域創生に立ち上がった三銃士
地方創生ベンチャーとして、次々に取り組みを繰り出す株式会社そらは、志を共にする3人からスタートしました。
先ずは代表の米田健史さんからご紹介しましょう。米田さんは、東京で生まれ育ち、中学・高校はラグビー部でキャプテンを務めていました。北海道大学に進学してからは全道を周遊し、その頃に何度も訪れた十勝のことが好きになったそうです。
大学卒業後、2009年に野村證券に入社。退職する2020年までの11年間を野村證券で過ごします。野村證券では、従業員組合の執行委員長を経験し、9400名の従業員の代表を務めるも「いつか北海道の役に立てるような仕事がしたい」との想いは強まるばかり、そして、執行委員長の任期満了に伴い「自身が最も好きなとかち帯広で、地域に貢献できる仕事がしたい」と起業を決意し、米田氏の志に共感した2人とともに株式会社そらが誕生するのです。
株式会社そらを創業した2人のうち、COOを担う林佑太さんは、北海道大学法学部で米田代表と出会います。大学卒業後は、2009年に日本生命保険相互会社へ入社。日本生命では、法人部門の営業戦略設計や営業推進、組合専従(2017年に執行委員長に就任)に従事。学生時代からの親友でもある米田氏に誘われ、共に株式会社そらの設立に参画しました。そらでは、観光事業、食品製造・販売事業等の事業戦略及び人事戦略・採用の責任者を務めます。
三人目はCFOの水野彰吾さん。同志社大学法学部を卒業後、2009年に野村證券株式会社へ入社。野村證券では、コンプライアンス業務や組合専従に従事してきました。米田氏とは組合で一緒となり、米田氏の志に共感し、同じく2020年3月に退職し、株式会社そらの設立に参画します。そらでは、そら及びグループ会社の財務・経理責任者を務めています。
2人について、米田代表は「林くんが“親友”なら水野くんは“戦友”。二人とは、私生活と仕事面などあらゆる苦楽を共にしてきました」と評します。
まさに3人は、株式会社そらの三銃士なのです。
現在は、この3人に高橋洋太COOと西麻衣子取締役(キャピタル・ゼンリン株式会社と株式会社そらの経営統合に伴い参画)が加わり、株式会社そらは、五人組として、とめどなく続く地域創生への取り組みに邁進中です。
次々と繰り出される地方創生の取り組み
株式会社そらは、2020年の立ち上げ当初から地方創生の取り組みを開始。その攻勢は止まることをしらず、2年弱で多くの事業を創出しました。以下は株式会社そらの足跡です。
地域創生の取り組み①
グランピングリゾート「フェーリエンドルフ」の事業承継
株式会社そらは、立ち上げから数ヶ月でキャピタル・ゼンリン株式会社(帯広市)と経営統合を果たし、貸別荘コテージ&グランピングリゾートを運営する「フェーリエンドルフ」の経営に参画しました。フェーリエンドルフは、とかち帯広空港から15分、10万坪(東京ドームのグラウンド25個分)の広大な敷地を活かし、No密を合言葉にリニューアルを果たします。
地域創生の取り組み②!
ふるさと納税型クラウドファンディングを始めました!
2021年には中札内村(北海道河西郡)と連携し、ふるさと納税型クラウドファンディングを実行しました。「日本を代表する一流シェフがその食技術を北海道・十勝へ!人口3,900人の小さな村の大きな挑戦」をテーマに、1,134人から54,296,000円のご支援を頂きました。
本プロジェクトでは、自社の商品や中札内村の特産物(綺麗な霜降りが入っているやわらかい豚肉、さっぱりとし肉本来の旨味を味わえる和牛を炭火で焼きを自宅で体験できる商品群)を提供しました。
また、今年も、中札内村と連携したふるさと納税型クラウドファンディングを行っています。
地域創生の取り組み③
十勝の起業家支援のための新会社設立
2021年3月には、地元企業と株式会社そらで、十勝地域の更なる活性化に向けて、新会社「合同会社コントレイル」を設立しました。
合同会社コントレイル(北海道帯広市)は、十勝で起業をしようとする起業家や十勝のベンチャー企業に対して出資等のファイナンス支援、事業支援、ビジネス講習、人材支援等を行っていく企業です。
ファイナンス支援については、十勝(北海道)に資する事業を起こそうとする企業や個人(学生含む)に対し、1件あたり最大5,000万円までの出資を可能としており、事業スケールの拡大を目指し、支援をしていきたいと考えております。
そして、2022年7月7日、一号案件として株式会社スマヒロへの出資を決定し、実行しました。
地域創生の取り組み④
グランピングリゾート・フェーリエンドルフに温泉スパを新設
2021年7月、グランピングリゾート・フェーリエンドルフ(中札内村)敷地内に温泉スパ施設を建設することを発表。「森の神殿スパ」をイメージし、露天風呂からは満点の星空、豊かな森と野生動物が見えるほか、サウナにもこだわり、サウナファンに支持される施設を目指しました。名称は「十勝エアポートスパそら」で、中札内村の新たなシンボルとして22年7月に完成。現在、十勝エアポートスパそらを支えるため、中札内村がふるさた納税型のクラウドファンディングで応援・支援者を募っています。
地域創生の取り組み⑤
「3種の冷燻マヨネーズ」を開発・販売
2021年7月、冷燻工房を建設。第一弾商品として「3種の冷燻マヨネーズ」を開発・販売を開始しました。赤坂の名店「燻」のオーナーシェフ輿水治比古氏の完全監修のもと、様々な種類の冷燻(れいくん)マヨネーズを製造・販売しています。冷燻マヨネーズは中札内村のふるさと納税の商品です。
地域創生の取り組み⑥
スイートコテージ完成!
2021年11月、フェーリエンドルフに平屋建て約150平米の「プリンセススイート」が完成! シャンデリアや豪華な調度品、海外から輸入したこだわりの家具など、中世ヨーロッパロココ調の建築をイメージ。ロウリュ可能なフィンランド式プライベートサウナやBBQ用のウッドデッキも備え、非日常を味わえる空間となっています。
また、2022年7月には、平屋建て約200平米の超大型ラグジュアリーコテージ、「プレジデンシャルスイート」も完成しました!
地域創生の取り組み⑦
十勝の老舗 ふく井ホテルを事業継承
2022年3月1日付で、そらは、株式会社ふく井ホテル(帯広市)の事業継承を果たしました。
ふく井ホテルは、95年の歴史を持つ帯広の老舗ホテルで、多くの方に愛されて来た施設です。ホテルは、帯広駅前という好立地に加えて、源泉かけ流しの上質なモール温泉を有し、弊社宿泊施設のフェーリエンドルフとのシナジー効果を期待できると考えています。
世界的に貴重な「モール温泉」
北海道遺産にも登録されているモール温泉は非常に希少な泉質であり、化粧水に匹敵するほどの保湿性をもつことから「美人の湯」と言われております。
この「モール」ですが、ドイツ語に由来しています。ドイツ語で泥炭を意味する「Moor」の名前の通り、泥炭を通して湧出しているもの。植物性の腐食質が主成分となっており、地下にははるか昔の樹木の堆積物がありますが、その発酵熱や地熱が熱源となっています。ですから、鉱物成分が多い通常の火山由来の温泉とはちょっと違います。
湯は黒味がかった、茶褐色のような独特の色で、植物性でまろやかな湯なので皮膚にもやさしく、しかも天然の保湿成分を多く含有していることもあって、入浴後は肌がすべすべに!と特に女性に評判。植物性なので、肌の浸透性も抜群で、血液の循環を促進させ、すぐにあったまります。これが「美人の湯」と言われる由縁です。さらに腰痛や神経痛、皮膚病、胃腸などにもきくといわれています。
モール温泉は日本では北海道十勝支庁の十勝川流域と石狩地方、世界的に見るとドイツ南西部にあるバーデンバーデン地方にのみとされ、世界的に貴重な美人の湯なのです。
株式会社ふく井ホテル前代表山田氏のコメント
「ビジネスホテルなのでコロナによる業績への影響も少なからずあったが、一番の原因は後継者が不在であったということ。75歳という年齢になり、もし自分に万が一のことがあったら社員の生活はどうなるのだろうと、『後継者がいない』ということが大きな悩みになっていった。そうして悩んでいる中に、金融機関より『株式会社そら』というこのコロナ下において十勝で元気に活動している会社があると聞いて、是非会って話を聞いてみたいと思ったのが始まり。『株式会社そら』は全国から人を呼び込むことが出来る会社。この『ふく井ホテル』を更に良い施設にしてくれると確信している」
いかがでしたでしょうか。僅か2年半の間に地方創生の取り組みを次々に打ち出す株式会社そら。原動力は三銃士の原点である “十勝に人とお金を呼び込む”の一念に他なりません。ちなみに、株式会社そらが生み出した雇用は80人(2022年9月現在)で、そのうち約40人が十勝外から移住した人と家族です。今後も株式会社そらの地方創生の取り組みを随時掲載していきます。
最後に、中札内村を応援しよう!キャンペーンのお知らせです。
現在、中札内村では「北海道・十勝の魅力をより多くの人に知ってもらいたい!」そんな思いからふるさと納税型クラウドファンディング「十勝の空の玄関口に“エアポートスパ”建設! ~なぜ十勝をだから十勝に~」を実施中です。