フェーリエンドルフの敷地内に冷燻工房を建設します
赤坂の名店「燻」のオーナーシェフである輿水シェフ監修のもと、フェーリエンドルフの敷地内に冷燻工房を建設することが決定しました。
7月中に工房が完成し、8月から製造を開始していく予定です!
「燻」とのコラボのきっかけ
私たちが1年前に起業する時、大学の同級生だった林くん(現:株式会社そらCOO)と、野村證券の同期だった水野くん(現:株式会社そらCFO)の顔合わせの場として選んだお店が、僕が最も好きなお店である赤坂の「燻」でした。
当時、大手企業を退社して3人で0からのスタートを切ると決めた途端に新型コロナウィルスが猛威をふるい、当然、起業すること自体にも不安もあったわけですが、「まぁ、やると決めたし美味しいもの食べて元気にスタートしよう!」という想いと、「十勝で起業するということに、2人とも一度は『うん』と首を縦に振ったんだからもう逃がさないぞ(笑)」という想いで、世界一美味しいお店「燻」を予約した記憶が昨日のことのように思い出されます。
当日、「燻」のオーナーシェフである輿水シェフに対し、私が十勝を大好きで、その大好きな場所に貢献できる仕事がしていきたいから会社を辞めて十勝で起業するんだという話をした時に、“そういう話なら力になれるかもしれないぞ”というお言葉を頂きました。
輿水シェフはどんな人?
「燻」は赤坂で26年営業を続けてきた、知る人ぞ知る名店です。“魔法” とも称されるその冷燻を施した料理は数々のファンを魅了し、フランスの有名シェフであったジョエル・ロブション氏やアメリカの元大統領であるクリントン氏にも寵愛されたお店として知られています。ANAの国際線ビジネスクラスの機内食を手掛けたこともあります。
そんな、日本を代表する料理人である輿水氏は、「燻」のオーナーシェフであると同時に、“冷燻”の第一人者でもあります。“冷燻”とは、通常の燻製とは違い、加熱することなく燻製する手法です。この技術により、肉類・チーズ等の加熱に弱い食材とのコラボが可能になりました。熱が一切加わらないので、刺身や液体も冷燻に出来ます。輿水氏は、50年前から特殊な製法を考案し、「コンパクトな器械」で独自の冷燻を形にした業界の革命者です。
そんな輿水シェフが、初めて、ご自身が特許を有する器械や技術を外に提供するのが、今回の事業となります。輿水シェフ監修の下、フェーリエンドルフの敷地内に冷燻工房を建設し、工房で加工した食材を使用した料理や調味料をグランピングで訪れたお客様に提供します。また、北海道十勝産食材にこだわり、インターネット販売やふるさと納税等を通じて全国の食卓にその味を届けます。
日本が誇る食材の宝庫“十勝”の素晴らしい食材と日本を代表する料理人“輿水シェフ”の知見や技術を掛け合わせたものから生まれる感動、喜び、そして沢山の笑顔をこの工房から生み出していきたいと思います。
一般的な燻製と何が違うの?
燻製された食品を口にしたある方は多いと思います。僕も何度も食べたことはありますが、燻製商品を一口食べた瞬間の感想は「あ、燻製だ」です。素材に燻製の煙を吹きかけたような味になっていることが多いです。
しかし輿水シェフの冷燻は、素材が本来持つポテンシャルを最大限引き出しており、一口食べた瞬間「何これ美味しい!」という感動に包まれ、その後に燻製の余韻がほのかに口の中に残ります。
言葉で説明するのは難しいのですが、様々な成分が混じっている食材の、旨味を凝縮させ、冷燻で輪郭をコーティングしたというイメージがピッタリかもしれません。
…難しく書いてしまいましたが、ただ一つシンプルに言えるのは「間違いなく美味しい」ということです。皆さまにもこの感動を味わっていただけるよう頑張ってまいります。
withコロナ、afterコロナの両面を見据え、いよいよ始動です!
代表取締役CEO 米田 健史
・1986年3月5日生
・北海道大学法学部卒
・2009年4月 野村證券株式会社入社
・入社後、錦糸町支店に配属。2年半の勤務を経て人事部付で新卒採用業務に携わる。2012年より横浜支店で2年間勤務し、2014年より4年間組合専従。2016年の夏からの2年間は執行委員長を務める。執行委員長の任期満了に伴い、「自身が最も好きなとかち帯広で、地域に貢献できる仕事がしたい」と会社に希望を伝える。
・2018年9月 とかち帯広営業所に配属
・2020年3月 野村證券株式会社を退社
・2020年4月 株式会社そらを設立